査読規定

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査読規定

1.審査対象

『支援対話研究』執筆要項に定める投稿論文を対象とする。

2.担当編集委員

編集委員会は、当該論文の研究分野に応じて、担当編集委員2名を選任する。

投稿原稿については、査読前に編集委員会は執筆者と、論文,研究レポート,実践レポート,論考のどのカテゴリーへの投稿とするのかを合意する。なお、査読の結果、このカテゴリーは変更されることもあるが、その場合には、編集委員会は執筆者に合意を取るものとし、合意が取れない場合には掲載されない。

依頼原稿である、特別寄稿,書評,海外動向,学会動向,欧文要約のカテゴリーについては、編集委員と査読者で合意するものとする。

3.査読者

(1)各担当編集委員は、当該論文の審査のため、学会員資格の有無を問わず、査読者2名を選任して査読を依頼する。原則として、査読者のうち1名は学術分野より、1名は実務者を選定する。ただし、やむを得ない事情がある場合には、編集委員の中から査読者を選定することを妨げない。

(2)投稿規定・執筆要項に反する事項などは、担当編集委員が査読に先立って処理する。

(3)査読者には投稿者名を、投稿者には査読者名を伏せる。

(4)執筆者は事前に編集委員会に対し、査読者のうち1名を推薦することができる。ただし、編集者は必ずしも著者が推薦した査読者にコンタクトする義務はなく、執筆者の同僚や密接な共同研究者を査読者として推薦することは認められない。

4.査読報告書

査読者はあくまでも執筆者と対等な関係を前提とする言葉遣いに気をつけ、主観的な価値観(あるべき論・一般論・個人的な好み)を反映させることなく、あくまでも客観的・学術的・支援的観点から、以下の項目に関する査読報告書を作成する。
前提として、文体はなるべく丁寧な言葉を使い、執筆者に対する敬意を示すこと。執筆者の無知・無理解を指摘するだけや「評価」のみのものではなく、不十分な場合には参考資料を示すなど、支援的な査読報告書とすること。同じ「支援対話」を研究する研究者を応援するコメントを記載すること。これらを前提として、自分が受け取った際に研究・執筆に対する動機づけになるような報告書を作成することを心がける。

(1)査読結果についての全体評価(一つを選ぶ)
A評価:原文のまま採用
B評価:修正が必要(掲載カテゴリーの変更を含む)
C評価:大幅な修正が必要
D評価:不採用

(2)全体評価についての意見
題目の妥当性、先行研究との関連、研究目的と成果の対応、論文構成の妥当性、独創性、データ等の信頼性、表現の妥当性など、
全体評価に関する意見

(3)修正についての意見
修正すべき又は修正が望ましい内容や箇所に関する意見

5.査読結果の判定

(1)担当編集委員は、査読報告書に基づき当該論文の採否を協議のうえ判定し、判定結果を編集委員会に報告する。

(2)担当編集委員の意見が分かれて採否判定が不可能となった場合は、その旨編集委員会に諮り、編集委員会が採否を判定する。

(3)担当編集委員が査読者の査読報告書に対し、この査読規定に照らして不適切な表現や不必要な指摘があった場合には削除することができ、投稿者に修正を依頼する必要はない。

6.審査結果の判定

審査結果の判定は、以下のとおりとする。

(1)採用:原文のまま『支援対話研究』に掲載する。

(2)継続審査:投稿者に対して論文の修正を求め、1か月以内に再投稿することを要請する。その際、できる限り修正箇所を明記するよう求める。再投稿論文については、担当編集委員が修正内容・箇所を点検して協議し、修正が適切と認めるときは採用とし、それ以外は不採用とするが、必要と認めるときは再修正を求めることができる。なお、その判断が困難な場合には、査読者に再査読を依頼することができる。

(3)不採用:投稿者に審査結果及び原稿を送付する。

(4)修正された原稿について、査読者と担当編集委員の見解が分かれた場合には、編集委員会の決定を以って最終判定とする。

7.審査結果及び修正依頼の通知

編集委員会は投稿者に対して審査結果及び修正依頼を通知する。修正依頼に関しては、査読者2名からの査読報告書2通を元に、修正依頼文書1通を作成し、投稿者に送付する。

8.審査スケジュール

審査期間は、投稿論文の受付から概ね2ヶ月以内を目途とする。

(1)投稿論文受付
(2)編集委員会による担当編集委員の選任:1週間以内
(3)担当編集委員による査読者の選定と依頼:1週間以内
(4)査読:4週間以内。査読が遅延した場合は、担当編集委員は査読者が辞退したものとみなし、新たな査読者を選定することができる。
(5)担当編集委員による査読結果についての協議及び合否判定:1週間以内
(6)再査読が必要な場合の期間:1週間以内。査読が遅延した場合は、担当編集委員の協議により合否判定することができる。
(7)編集委員会の採否判定に基づき審査結果の通知及び印刷用原稿の提出:1週間以内
(8)著者校正終了:1週間以内
(9)『支援対話研究』掲載:8週間以内

9.異議申立て

(1)審査の結果、不採用になった投稿論文について投稿者から2週間以内に異議申立てがあった場合は、編集委員会は速やかに判定する。
判定は再審査、異議申立却下のいずれかとする。

(2)編集委員会は、判定結果を投稿者に速やかに通知する。

(3)再審査の場合、編集委員会は担当編集委員2名を新たに選任し、新規論文として審査する。

10.採択論文の発表

採択論文は、速やかに『支援対話研究』に掲載する。

11.査読料

査読終了後、査読者に対しては、1論文につき5千円の謝礼を支払う。また、この査読料は学会誌ないし会員会費に振り返ることができるものとする。

12.施行

この規定は、2014年5月1日から施行する。この規定施行の際、現に審査中の論文についても同様とする。

2014年5月1日制定、8月23日、9月30日、2015年5月3日、2017年3月1日改訂